05:卒業

実際、「卒業」って何なんだろう?
学校を卒業?


確かに、もう此処には来なくていいし、
習えることは全部習った。
大人になる?
そんなあいまいな物なんだろうか?


もっと、卒業って、違うものな気がする・・・。
貯水タンクに背中を預けて、しゃがみ込み、
右手に卒業証書入りの筒をもって空を眺めて、考えてる俺。
今日は、中学校生活最後の日。
(つーか、もう帰るだけなんだけどな・・・。)


最後の最後に俺がここ、屋上に来たのは、ちゃんとした理由がある。
在学中によくここに来てからっつうのもあるけど、
やっぱ最後に遣り残したことがあるからな。それは・・・。


「なんだ、最後の最後までここに来たんかい、一護」
「・・・よぉ、じっちゃん」


じっちゃん。
俺の、師匠?先生?まぁそんなもんだ。
・・・もう死んでるんだけど、な。ここの昔の校長だった人で
(何でここにいるかは本人も知らない。死んだ場所は違うらしい)
最初に俺がここに来た時からここに居て、
それから、俺の悩んでる事とかを聞いてくれた恩人だな。
優しい感じのする人だけど、実は結構面白い人で、そのギャップがかなりいい。


「はぁ、まったくやっとここもわしだけのもんになると思っておったのに」


ぶーっと、膨れているじっちゃん。
子供みたいだ。と言えばフンッとそっぽを向いた。
マジで、子供だな・・・。


「こんな事言いに来たんじゃねぇんだけど・・・」
「じゃあ何しに来たんじゃ?飛び降り自殺か?だったら、止めておけ。
あれは死んだ後の顔がかなり不細工になるんじゃからのぉ」


ほんとにこの人元校長かどうか怪しくなってきた・・・。
(でも、歴代の校長の写真に載ってた)


「だから、違うっつの。話し聞いてくれって」
「ふぅむ。しょうがないのぉ・・・。話してみろ」


・・・このじじぃ・・・。


「ハァ。・・・俺な」
「うむ」
「高校入ったら今まで以上に、
ケンカ吹っかけられたりとかすると思うじゃねぇか?」
「まぁのぉ」
「だからよ、もっと強くなろうと思う」
「・・・・」


今は、じっちゃんは俺の話を真剣に聞いてくれている。
俺はただ前を向いて話す。これが俺たちの会話の形。
もうそれが出来なくなるかと思うと、少しだけ、少しだけ悲しくなった。


「今までは、吹っかけられたケンカをただ返り討ちにしてただけだし、
視える事にしたって、前は怖がってたとこがあった。
だけど、そんなんじゃダメだって思うんだ。
もっと、もっと自分と向き合わなくちゃいけない気がするんだ」
「・・・それで、強くなる。と?」
「ああ。じっちゃん、俺に宿題出したろ?
『お前の卒業はなんだ』って。これが俺の答えだ。じっちゃん」


今まで以上に強くなる。
弱い俺は「卒業」だ。


三年生の三学期に入って、じっちゃんは始めて俺に宿題を出した。
出されるなんて思ってもなかったし、最初は意味分かんなかったけど、
今までよく考えて、ようやく出した答えがこれだ。


「・・・そうか・・・」


そう言って俯いたじっちゃん。
それにあわてる俺。
こんな風になるなんて思ってなかったぞ!


「なっ!!どうしたんだ?じっちゃん!」
「いやのぉ、一護。おぬしがわしの最後の生徒でよかったと思っての」
「はっ?な、何言って・・・」


じっちゃんの体が薄くなっていってるのに気が付いた


「じっちゃん・・・、まさか」
「いいんじゃ一護。わしは後悔してないし、何より、向こうの世界に行くだけじゃ。
お主も卒業するじゃろ?それと一緒じゃ。だから、泣くな一護」


その後のことは、あまりよく覚えていない。
だけど、じっちゃんがもういないことは確かだった。
そして、最後に頭をなでてもらった。それだけ、俺は覚えている。
もちろん宿題のことも覚えているからな、じっちゃん。



後書(後悔)
何なんだ、これ・・・。だぁぁぁーーー!!!
かなり書き直して書き直して、
この出来ってなにさっ!!(壊れています)
文才ほしいっよぉっ!
こんなんしか書けない者で、本当にすいませんでしたぁぁ!!




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