恋愛事情
人それぞれの「恋愛事情」がある。
それは他人には
到底理解される事のない事だとしても、
その人にとっては重要で、重大なことのときがある
『いい?織姫。
今日は、話すだけでもするんだよ?
まずはそこからなんだから。
そんな事難しくないからね!』
・・・そんなふうに言ってもたつきちゃん、
あたしにはたつきちゃんの言う、「そんな事」ですら難しいのにぃ!!
今あたし達クラスは、理科の授業の準備中。
いくつかの班に分かれて実験をしているの。
でもね、あたしの班にはあの「黒崎くん」がいるの!
(あっ、べつに悪い意味でとかじゃなくてね)
今日の朝、たつきちゃんから
「話す事だけでのもすることっ!」って言われたんだけど・・・。
(そんなの絶対にむりっ!!今まで話した事ないし、
何より黒崎君の近くだとスッゴク緊張しちゃうのに、いきなり話しかけるだなんて!)
「・・・ !織姫ってば!」
「へっ?」
「へっ?じゃないよ、ほらココ、ノートに取らなくていいの?」
「あっ!ゴメンゴメン。たつきちゃん」
あちゃ〜・・・。全然話し聞いてなかったよ。
なんかもうみんな、実験始めようとしてるし。
もしかして、あたしだけ?聞いてなかったの?
すると、たつきちゃんが小さい声で話しかけてきた。
「ちょっと、織姫。あんた、考え事もいいけど、一護のやつに話しかけないの?」
「だっ、だって〜!やっぱり無理だよっ!話しかけらんないよっ!」
すると、たつきちゃんは大きなため息をついた。
そんなため息をつきたいのはこっちだよ・・・。
「おい、たつき。早く実験しちまわねぇと、他の班はもうやってんだぞ」
「あー、ハイハイ。分かってるわよ」
いいなぁ、たつきちゃん。
あんな風に黒崎君としゃべれて・・・。
あたしなんか、全然ダメだし・・・。
「ハァァ〜〜」
あー、多分このため息人生で一番大きなため息だろうなぁ。(どうでもいい)
「ん?どうしたんだ井上。そんなでかいため息ついて」
「なんでもないよぉ〜・・・。あっ、この物質入れないとって、あれ?」
「?どうした?井上」
あたし、いま、黒崎君としゃべった?会話してた?
うそっ!本当に?
「い、井上?」
「織姫どうしたのよ?」
「・・・イヤッタァァァァ!!!」
↑ガッツポーズ
「「「「!!??」」」」(クラス一同+先生)
その後、いきなり叫んだ事で先生に起こられて(当たり前)
あたしたちの班は、放課後居残って実験道具を洗う事を言いつけられました・・・。
〜放課後〜
「う〜・・・、ごめんねぇ。みんなあたしの所為で・・・」
「ほんとだよ?織姫。もうこんな事がないようにね」
「はーい」
「でも、なんで井上はあの時叫んだんだ?」
「えっ!?えっと、そのぉ・・・、そう!実験ができるゾォ!!・・・みたいな?」
「そ、そうか・・・」
(織姫、嘘下手すぎ・・・)
その帰り、たつきちゃんに
「あんたの恋愛事情はわかんないわ」って言われちゃった。
どういう事だろ?
後書(と書いて懺悔と読む)
「恋愛事情」が、なんか当て付けみたいになっちゃいました・・・。
それにしても、織姫ってけっこう書きづらいかも・・・。
もっとマジで精進せねば!
お題部屋に戻る
小説一覧に戻る