02:何十年もの間

私は「あの瞬間」から、
逃れられることはないだろう。


何時もでも、何時までも・・・。


―――サァァァァァァ―――


雨の日、思い出すのはもう何十年も昔。
私はいまだに「あの時」から抜け出せないでいる。
悔やんでも悔やみきれないあの瞬間、
もし、過去をやり直すことが出来るなら・・・。

私は間違いなく、「あの時」を選ぶだろう。

初めて心の奥底から尊敬した人。
初めての私に様々な事を教えてくれた人。


そして、私が最初で最後、殺めた死神。

何十年もの間、私は雨の日になるごとに思い出す。

何時までも、何時までも・・・。



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