黄色いひざかけ

すっかり遅くなっちゃったなぁ。隊長、怒ってそうだよ〜。
よし、お菓子でつるか!今ちょうどアメ持ってるし。
十番隊詰め所の前で、ぶつぶつと呟いている乱菊さん。
はっきり言ってかなりあやしい…。
「ヨシッ、行くわよ。
隊長〜!!今、もど…ってアレ?隊、長?」


「うわ〜隊長、寝ちゃってるし。
最近ずいぶん徹夜してたみたいだからなぁ。
そんなにやんなくてもいいと思うんだけど…。」

きっと彼がこんなにも疲れているのは
アナタのせいでもあると思う。乱菊よ。
しかし、冬獅郎はまったく気づかない。本当に疲れているのだろう。
こんなにも近くで乱菊がしゃべっていても
起きる気配がない。


「う〜ん。ここで寝かしておこうか、でも、
明日にひびきそうだなぁ。
隊長カゼひきそうだし…。でもなぁ」

うんうんと悩んでいる乱菊さん。すると…

「ん〜。松…も、と。う〜ん」
「へっ!!今、あたしの名前呼んだ?」←ちょっとうれしい。
「仕事しろぉ〜」
「………。」

夢の中でも、仕事なんですね。
しかもあたし、サボってる設定だし。
それは日頃の行動のせいとも言える様な…。
「…起こしてやる…」
決意したかのように言っているが
それは世間的に『逆ギレ』という。


「隊長め〜覚悟してくださいよ〜。」


今まさに乱菊の手が冬獅郎を捕らえようとした
その瞬間…
「松本、よく…やったな…」
「えっ、あたしの事、ほめてる??」
言った当の本人は夢の中だが言われた乱菊は今、真っ赤だ。
「不意打ちですよ。それ…」


次の日、彼が目覚めると
自分にどこか見覚えのある『黄色いひざかけ』
がかけてあり、まだ多少残っていたと記憶する書類がなかった。
「?」
彼は訳が分からない。という顔をしていたが
彼の目の前に置かれた2つのあめ玉は全てを知っている。


あめ玉をもともと持っていた人が夜、1人で残りの仕事を片付けていたこと。
その人が使っているひざかけを、彼に優しくかけていたことを…。



後書(と書いて、懺悔と読む)
書いててハズかしかったー!!
甘いのはいいんですけど、
めっさハズいです。
でもやっと2人甘が書けた気がする。
by羽卯流

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