03:重なった非番
久しぶりの非番を貰った。
ここんとこ、働きづめだったから色々と買い足しておかなきゃならねえもんが
たくさんあるなぁ。
とか思ってたら、たまたまアイツに会った。
アイツとも久しぶりだったから昼飯ついでに話をしていたら、あいつも同じ日に非番らしい。
そしたら、アイツがその日一緒に出かけないかと誘ってきた。
これは、ぜってぇ行くしかねぇだろ・・・。
「っと、少し早く来すぎたか?」
待ち合わせ場所に、少しばかり早く来すぎた恋次。
その顔は少しばかり緩んでいる。
(本当に久しぶりだよなぁ。アイツと2人で買い物なんか・・・。
朽木家に入って顔を合わさないようになっちまったし、別々の隊に入ったからなぁ。)
懐かしさと、嬉しさから顔が緩みっぱなしの恋次。
はっきり言って、気味が悪い・・・。
すると・・・。
「おい恋次!!キサマこれでもかというほど顔が緩んでおるぞ!!
そんな顔で町を歩くのだったら私は別行動するからな!!」
待ち人、登場。
「なっ!!ルキア!いつの間に来てたんだよ!つか、緩んでねえよ!!」
「フンッ!どうだかな。」
と言ってそっぽを向くルキア。恋次が先に来ている事が気に食わないらしい。
「ったく・・・。そういや、今日はお前何買うんだ?」
少し気まずくなったのか、話題を変える恋次。
「ん?そうだったな。実は今日は兄様へのものを買うつもりだ。」
コロッと機嫌を直すルキア。
「朽木隊長の?あぁ、あの人、もうすぐ誕生日だったっけ・・・。」
あの人、絶対喜ぶな・・・。怖いくらいに・・・。
後日の上司の無言で無表情の喜び方を思い出し、
恋次は少し寒気をおぼえた。
(去年は確か、貰った『筆』をジーッと見続けたっけか・・・。)
感情を表に出さない分、それなりに行動がおかしくなるらしい六番隊の隊長。
(しかも、仕事してくれねえし・・・。)
また、あの悪夢のような事があるのだと思うと、
憂鬱になっていく恋次であったが、悪夢の原因ルキアは
あれがいいだのこれがいいだの考えている様子。
それに気づいた恋次は・・・
「はぁー。まぁしゃあねえか・・・。」
(コイツも、なんだかんだいってあそこに溶け込んでいる証拠だろうな・・・。)
「うん?どうしたのだ恋次。ため息などついて。」
「ああ?何でもねえよ。それより俺も隊長に何か渡した方がいいか?」
「うーむ・・・まぁ、一応何か渡しておけばいいんじゃないか?」
「そうだなぁ・・・。何にすっかなぁ?」
考え込む恋次。それを見たルキアは
「よし、恋次!!今日は色々と付き合ってもらうぞ!」
はやくしろ!と言って駆け出してしまう。
その姿にあきれつつ追いかける。
(昔も、こんな風だったんだよなぁ。)
ニヤける顔を元に戻し、先にいるルキアに叫ぶ。
「オイ、ルキア!!今日は俺の非番でもあるんだからなぁ!!
俺のほうこそ、お前に付き合ってもらうからなぁ!」
後日
ジ―――――――。
(仕事、、してくんねえかなぁ・・・。)
ハァ・・・とため息をつく恋次。
今、彼の上司の意識は妹から貰った「チャッピー文鎮」にそそがれている。
もちろん、彼が渡したものは、封さえ開けられてはいない。
(ルキアに、もう何もプレゼントするなって言ってみるか?)
ハァ〜ともう1つ思いため息をつく彼を助けられる者は今のところいない。
後書(と書いて懺悔と読む)
恋次とルキアのほのぼのでまとめてみたんですがやっぱり
おとぼけ兄様の後日談は書きたかったんです!!(←ここ必死)
恋次の想いが朽木家2人に届くのはまだまだ先の事のようですね。
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