十番隊隊長の悲劇
「まったくアイツ、頼んどいた仕事ほっといてどっかほっつき歩きやがって…」
副隊長に頼んでおいたはずの資料倉庫整理の仕事。
だが、見事にすっぽかされ他の隊に頼もうとしたがちょうどお昼時で誰もいない。
仕方なく冬獅郎本人がやるのだが、
なにせ133cmの背では高い所の作業はろくにできない。
そこで冬獅郎が使っているのはとても古い脚立。
なんだかとてつもなく危なっかしいが
それがなければ仕事ができないので仕方なく使っていた。
が!!!
それが冬獅郎に悲劇を招く!!!
「まいったなー。
あのめんどくさい仕事隊長に押し付けちゃったよ〜
でもあれ本当にめんどくさいんだよねぇ。
…隊長大丈夫かなぁ…背、小さいし。きっと無理ね。
そうだ!!今から隊長の仕事手伝いに行って
恩付けがましいけど何かおごってもらおっと!!」
そう言って乱菊は資料倉庫へ向かった。
「さーて隊長!!今、松本乱菊が行っきますよー!!!」
ドンガラガッシャン!!!
「えっ!?…た、隊長!!大丈夫ですか??!」
ガラッと勢いよく扉を開ける。
そこには…高く積みあがった本(書類?)の山の山!!!
その中からか細い声で「ま、まつもと〜」
「はっ!!た、隊長!!今助けますからね!」
1時間後に無事救出。
「「ハァ…ハァ…ハァ」」
「大丈夫ですか隊長?」
「あぁ。大丈夫だ。」
「まさかあんなに本が落ちてくるとは…。」
「そうだな。」
「それじゃあ残りの仕事片付けちゃいましょうか!
これでもあたし、隊長の事手伝いに来たんですよ。」
「手伝う前に元はお前の仕事だったぞ!!」
いつもより厳しい顔で言う。
その瞬間、その顔が痛みでゆがんだ。
どうやら、どこか痛めたらしい。
「あれ、隊長もしかしてどっか痛めたんですか?」
「あぁ。右足をくじいたようだ…。」
「どうしましょうか…。」
「じゃあオレは卯ノ花のとこに行ってくるからお前は仕事してろよ。」
「そんなわけにはいきませんよ!!」
よっこらせ、と冬獅郎を背負う乱菊。
「なっ!お前何してんだ!!」
「何って、隊長を背負ってるんですけど。」
「バカ!!下ろせ!!」
「何言ってるんですか。
そんな足で歩けるわけないですよ。」
言われてみれば、確かにそうだ。
「だ、だがなぁ・・・」
「いいじゃないですか。減るもんじゃないし。
それに、隊長の言うとおりこの仕事は元々あたしの仕事だったんです。罪滅ぼしをさせてください。」
少し、悲しそうな顔で言う乱菊。
「…ちッ。好きにしろ。」
結局、痛めた右足は見た目よりひどいらしくて、
その日は四番隊から出ることができなかった。
松本は松本で、仕事をサボったことがバレて、
卯ノ花にこってりとしぼられていた。
ちなみに、あの資料倉庫の仕事をやる者がいなくなったわけだが
そこはどうなったのかというと、
他の隊の誰かが、気を利かせてやってくれたらしい。
(それは三番隊の副隊長だったという噂)
病室で…
「隊長、大丈夫ですか?」
「まったく卯ノ花のヤツ、こんなとこに閉じ込めやがって…。」
「アハハ。まぁしょうがないですよ。・・・私も怒られたし・・・。
そういえば、隊長。」
「ん?」
「また、ケガしてくださいね。」
「ハアァ?」
「だって、いつも助けられてるのに、
今回はあたしが助けたじゃないですか!
だからですよ!!」
「お前なぁ…。」
「えへへー。」
仕事でも何でも、あたしはあなたにはかなわない。
だからこんな事で、あたしにあなたの役に立たせて下さい。
後書(と書いて懺悔と読む)
どうでしたでしょうか?
うち的には・・・良かったのかなぁ?
ま、まぁご感想まってまーす!!
羽卯流
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